伊藤義人教授退職記念研究業績集

退
2013年 - 2024年

Yoshito ITOH伊藤 義人

CAREER

昭和60年 (1985年)3月京都府立医科大学医学部医学科卒業
昭和60年 (1985年)5月京都府立医科大学附属病院研修医
昭和61年 (1986年)10月済生会京都府病院内科
平成 4年 (1992年)4月京都府立与謝の海病院消化器科
平成 4年 (1992年)10月医学博士(京都府立医科大学)
平成 9年 (1997年)4月京都府保健福祉部主任医師
平成14年 (2002年)4月京都府立医科大学 第三内科学教室 助手
平成15年 (2003年)4月京都府立医科大学大学院医学研究科 消化器病態制御学 学内講師
平成16年 (2004年)1月京都府立医科大学大学院医学研究科 消化器病態制御学 講師
平成19年 (2007年)4月京都府立医科大学大学院医学研究科 消化器内科学 講師
平成21年 (2009年)4月京都府立医科大学大学院医学研究科 消化器内科学 准教授
平成25年 (2013年)4月京都府立医科大学大学院医学研究科 消化器内科学 教授
(平成29年4月~令和5年3月 学長特別補佐)
令和6年(2024年)10月京都済生会病院院長

AWARDS

平成5年度ウイルス肝炎研究財団研究奨励賞
平成7年度日本肝臓学会研究奨励賞

SOCIETY ACTIVITES

日本肝臓学会名誉会員
日本肝臓学会西部会幹事(平成16年6月~26年5月)
日本肝移植学会評議員
日本消化器病学会執行評議員
日本消化器病学会近畿支部支部長(令和元年4月~3年7月)・幹事・評議員
日本内科学会評議員

ご挨拶とお礼

この度、私の退職に当たり、消化器内科学教室員および同門会の先生方のご尽力により退職記念研究業績集を発刊していただくこととなり、制作に当たっていただいた皆様、さらに、ご寄稿いただきました先生方には心から御礼申し上げたいと思います。

京都府立医科大学と京都府立与謝の海病院

私は平成25年4月に消化器内科学の教授に就任し、令和6年9月末日に退職いたしました。教授として11年6カ月間、京都府立与謝の海病院や京都府の併任助教、大学助教から准教授としての期間を合わせると合計32年6月にわたり消化器内科学教室の教育・研究・臨床に携わらせていただきました。様々な局面でご指導ご鞭撻を賜りました先生方に深謝させていただくとともに、同門の先生方のご協力・ご高配に深く御礼申し上げます。

私自身の教室運営に関する自己評価は以下の通りです。消化器全般を扱う教室としての実臨床・臨床および基礎研究において任期前半には一定の成果がみられたものの、任期最終局面の働き方改革を導入する際、若手医師に将来を見据えた自己研鑽の重要性をうまく伝えられず、優秀な若手医師に研究の魅力・楽しさを十分に伝えられなかった残念な思いが残ります。今後、各グループのリーダーには臨床・研究においてサポートしあえる心豊かな広い視野を期待しています。また、任期前半には教室員数が順調に増加しましたが、最後の3年間は関係病院を退職し開業医の道を選ばれる先生が毎年10数人以上と急増し、中堅医師の職業意識を十分に把握できていなかったと反省しています。

私は、教授としての任期の節々に“運営方針”ともとれる挨拶文を記念誌などに記すことがありました。開講100周年記念誌(令和元年)と創立150周年記念誌(令和4年)に記した文章の一部を下記に紹介いたします。

京都府立医科大学消化器内科学教室 開講100周年記念祝賀会

「高いレベルの臨床と研究、さらに、教育を実践していくためには、旧態依然とした縦社会的な上下関係とそれにもとづく業務分担の不均衡を排除し、個性に応じてその能力を最大限に引き出す効率の良い組織運営が必要であると感じています。消化器内科学教授の本務は良質な臨床医の育成であり、豊かな人間性を備えた多くの良医を輩出することを第一に考えています。そのうえで特殊技能や研究能力に秀でた個人の能力を見抜き環境や資金を投資する“伯楽”となる才覚が今以上に求められていると考え、今後とも、彼らの支援のために誠心誠意尽力する所存です。」

「将来展望:ゲノム医療・薬物療法が今後大きく成長するのは確実で、臓器横断的な分野である臨床腫瘍内科医の養成も重要である。肥満関連疾患が著増した現代においては、消化管・肝蔵・胆膵疾患の研究シーズを得るためには、消化器以外の糖尿病・内分泌内科、循環器内科などの内科系科目との情報共有を強化することが必要である。また、実験の場である基礎医学各教室との今まで以上の発展的な協力関係に惜しみない努力を尽くす必要がある」。

京都府立医科大学消化器内科学教室が今後ますます発展し続けることを祈念しております。

京都府立医科大学 名誉教授
京都済生会病院 病院長
伊藤 義人

寄稿文

伊藤教授退職
によせて

済生会吹田病院名誉院長
京都府立医科大学名誉教授
岡上 武
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伊藤義人教授退職
にあたって
公益財団法人ルイ・パストゥール医学研究センター理事長
京都府立医科大学名誉教授
吉川 敏一
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伊藤義人教授の退職
を祝して
西陣病院名誉院長
京都府立医科大学消化器内科同門会副会長
伊谷 賢次
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伊藤教授と同志のように
歩んだ肝臓診療
大阪府済生会吹田病院院長
京都府立医科大学消化器内科同門会副会長
島 俊英
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